鎮静時の馬

鎮静時の馬

こんにちは。

全国的に天候が不安定な今日この頃、名古屋競馬場も数日前は川のようになっておりました。

本日は鎮静時の馬の状態についてお話したいと思います。

馬の診療では時折鎮静剤を用います。

人馬の安全や適切な検査画像を記録するためです。

名古屋ではα2アドレナリン受容体作動薬であるデトミジンがよく用いられます。

診療で使われる薬について詳しくは診療で使う薬 – カワタエクワインプラクティスをご覧下さい。

では鎮静時の馬はどのような状態になるのでしょうか。

・目や口もとなどの表情の変化

・首が下がる

・心拍数の低下

・発汗

鎮静なし
鎮静時

人間と同じく馬も鎮静時はぼーっとしているので首が下がって眠そうな眼をしたり口もとに力が入らなくなったりします。

またα2受容体作動薬には中枢神経の血圧調節中枢に作用して交感神経の緊張を低下させる効果があります。この効果によって心拍数の低下や末梢血管を拡張が生じ、血圧が下がったり発汗がみられたりします。

鎮静時の馬は上記のような状態になりますが、必ずしも鎮静をかければ安全というわけではありません。

馬は賢い動物なので人間が自分より小さくてもろい生き物だと知っています。

多くの馬は、触られることが嫌で肢を振ったり上げたりするときも人間が大怪我をしないように手加減をしてくれています。

しかし鎮静時は馬もぼーっとしているので反射で手加減なしに肢を振ってしまい、

人間は予想していなかったパワーで蹴られる危険性があります。

そのため鎮静時でも馬の動きに十分注意して治療や検査を行う必要があります。

慣れてきたと思っても油断せず、これからも人馬の安全に気をつけて診療をしていきたいと思います。

MK

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