後肢における浅屈腱脱位した症例

後肢における浅屈腱脱位した症例

こんにちは!



暑さが止まらない日々なので、馬も人も体調気をつけていきましょう。



今回は飛節における浅屈腱脱位の馬について記載していきます。


後肢における浅屈腱は飛節における踵骨の底側を走行しています。

(馬臨床学 p122,図5-29より)


その本来あるべき位置に固定している構造が破綻することで浅屈腱脱位が起こります。



原因は物理的な外傷や飛節の過剰な進展により起こるとされています。



それでは症例を見ていきましょう。


後ろからの外貌写真です。



右飛節と左飛節を比べると右飛節自体の腫脹がみられ、屈腱のラインが不明瞭になっていることがわかります。



超音波検査ではどうでしょう。



左右ともに踵骨よりやや近位の底側から撮った画像です。

右浅屈腱が外側にずれていることがわかります。


また、黄色星印で示すように腱鞘液の増加が認められます。


上記の画像より遠位の踵骨の底側からとった画像です。

上記の画像に比べて、浅屈腱がより外側に転位していることがわかります。



治療としては、内科療法では、馬房内休養及び抗炎症剤の投与ですが、

競走馬として復帰を検討する場合は、外科的整復をすることが推奨されています。



それでも完全な整復は難しいとされています。



通常ではあまり見ることのない症例だったので、今後の馬獣医としての糧にしていきたいですね。


K

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