肘関節のレントゲン撮影
近日中に肘のレントゲン撮影をする予定がありますので、
今回は肘関節のレントゲン撮影方法にについて書きます。
肘関節のレントゲン撮影は日常的ではありません。
骨折や外傷、肘関節に跛行の原因があると疑われる場合に行います。
肘関節のレントゲン撮影はポータブルのX線照射装置で出来ます。
標準的なレントゲン検査では
・内‐外側像(ML、ラテラル)
・頭‐尾側像(CrCd)
の2方向の検査を行います。
場合によっては
・頭側45° 内‐尾側斜位像(Cr45M-CdLO)
が有用なことがあります。
内‐外側像の撮影方法
1.撮影する肢を橈骨が水平になるように前方へ引きます。
この時、反対側肢を後ろに引いておくと重なりが少なくなります。
2.プレートを横向きにして、できるだけ肢に近づけて、関節の外側に配置します。
3.馬の反対側からX線ビームを肢とプレートに垂直になるように、頸の付け根の下に向けて照射します。

痛みがあって肢を伸ばしたり、肘を屈曲することを嫌がる場合があります。
その場合は肢を前方に引かず、プレートを体幹と肢の間に縦向きに入れて
外側からX線ビームを肢とプレートに垂直になるように照射します。

頭‐尾側像の撮影方法
1.馬の体重が均等にかかるように立たせます。
肢をわずかに外に向けると撮影しやすくなります。
2.プレートを肘の尾側に斜めに配置します(斜めにすることで撮影範囲が広がります)。
この時プレートを出来るだけ内側かつ上方に押し込みます。
3.馬の頭側からX線ビームを肢とプレートに垂直になるように水平方向へ照射します。

頭側45° 内‐尾側斜位像の撮影方法
1.馬の体重が均等にかかるように立たせます。
2.プレートを縦向きにして、肘関節の尾‐外側に肢に出来るだけ近づけて配置します。
3.馬の体幹の矢状面に対して45度の角度で、肢の頭‐内側から水平方向へX線ビームを照射します。

因みに昔の私は、内‐外側像の撮影方法は知っていましたが
頭‐尾側像の正しい撮影方法を知らず、試行錯誤。

内‐外側像は撮れましたが、頭‐尾側像は

肘頭が写っていません。
肢を前方に置いて再度撮影。

肘頭が写りましたが、伸びちゃっています。
頭側45° 内‐尾側斜位像に近い像です。
なかなか撮ることのない肘関節のレントゲン写真ですが、
撮影方法を知っておけば、いざという時に役立つでしょう。
UK