骨化性線維腫(Ossifying Fibromas)
最近の北海道日高は風が強い日が続いています。
さて先日、下顎が腫れている1歳馬のレントゲン検査を行いました。




下顎が大きく腫れ、レントゲン検査でも下顎骨が肥大していました。
これは骨化性線維腫という腫瘍です。
この腫瘍は若馬(2~14ヶ月齢)の下顎骨に多く発生しますが、まれに上顎骨にも発生します。
広範囲にわたる骨増殖と骨梁破壊を起こしますが、転移の報告はなく、良性の腫脹です。
骨化性線維腫が外傷によって引き起こされるか、もともとあった腫瘍が骨梁構造を弱めて軽度の外傷を受けやすくしているのかは、はっきりとしていませんが、外傷後に発見されることが多いようです。
骨化性線維腫は下顎を再建する正常なりモデリングの変異によって発生するとされています。
治療は腫瘍を切除する外科的治療と放射線療法の内科的治療があり、両方を組み合わせて行う場合もあります。
腫瘍が広範囲な場合、下顎の大部分を切除することもあります。
今回の症例は、二次診療施設でドリルで下顎骨に穴を開け、中の腫瘍を出したことで、腫れが引いてきたそうです。
経過観察ができればまたご報告したいと思います。
UK