埋没狼歯の抜歯

埋没狼歯の抜歯

こんにちは。

滋賀周辺も紅葉が見頃となり、

往診の道中に眺める山道やライジングから眺める木々からも

秋を感じるようになりました。



さて、今回は埋没狼歯について書いていきたいと思います。


まず狼歯とは、第2前臼歯の吻側に位置する小さな退化歯(第1前臼歯)です。


通常は口を開けば、小さく見えてくるのですが、

なかには、歯肉の下に埋まったまま出てこない ”埋没狼歯” が存在します。

表から見えないため気づかれにくいものの、

通常の狼歯よりもハミ受けに影響することが多いと言われています。



今回診た馬は

整歯をしようと口腔内のチェックをしていた際、

左側の第2前臼歯吻側の歯肉を軽く触知したところ

立ち上がり、異様に痛がっていたことから埋没狼歯の存在に気づきました。



後日レントゲン検査を実施したところ、

歯冠が吻側に向かって生えている埋没狼歯が確認されました。


埋没狼歯の抜歯は

歯自体が歯肉下にあるため、歯肉を切開することもありますが、

今回はエレベーターとペンチのみで抜歯をしました。

患部に局所麻酔をして



無事抜歯ができました。

埋没狼歯は外から見えないため、

痛みがあっても気づかれにくい歯です。


今回の症例のように、

萌出していなくても触知で存在を確認し、

レントゲン検査で状態を把握した上で、

抜歯することが大切です。


ハミが当たる・触るのを嫌がる仕草がある場合は、

こうした診断と処置の流れを行うことで

馬の快適さを守ることができます。



季節の移ろいを感じながら、

馬の小さな変化に気づけることがこの仕事の面白さです。



O

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