ディフューズ(diffuse)型腱炎
先日、浅屈腱の超音波検査で屈腱炎の症例がありました。
屈腱炎は超音波検査で低エコーもしくは無エコー部で示される損傷が、腱の横断面のどこにあるかによって3つのタイプに分類されます。
1つ目は損傷が腱の中心部にみられるコア型です。
これは最もよくみられるタイプです。

腱の中心に低エコーと無エコーの損傷がみられます(矢印)。
2つ目は損傷が腱の辺縁部にみられるボーダー型です。

この症例では腱の外側辺縁部に低エコーの損傷がみられます(矢印)。
そして3つ目が腱全体に軽度な損傷が散在するディフューズ(びまん性)型です。

低エコーの小さな損傷が腱全体にみられます(矢印)。

今回の症例では最大損傷率が約3%の損傷(矢印)と腱全体に小さな損傷(小矢印)がみられました。
(上の画像と同じ症例です。)
さらにパワードップラーでは炎症による血流の増加もみられました。

赤い部分が血流です。
ディフューズ型腱炎はコア型腱炎よりレース復帰率は高いとされています。
しかし腱炎は再発する可能性が高い疾患です。
本症例でも定期的な超音波検査で注意深く腱の状態をみて、リハビリテーションプログラムを組んでいきたいと考えます。
UK