駆虫薬としてのイベルメクチン

駆虫薬としてのイベルメクチン

※食事中の方はまた後ほど見ていただいた方が良いかと思います。



さて、先日ボロと一緒に寄生虫が見られるとのことで、連絡があり、往診しました。



以下に実際の写真を↓

黄色で囲われている寄生虫はウマバエの幼虫です。


寄生部位は胃や十二指腸で、

症状としては、食欲不振や栄養不良などが見られることがあります(馬の医学書 P332 より)



上記の診断で、治療としてイベルメクチンの投与を実施しました。



その翌日⇩⇩⇩

別の寄生虫も駆虫され、ボロと一緒に出てきました。



これは円虫です。



多数の寄生では食欲不振、衰弱、栄養障害、発育不良、貧血、下痢、疝痛などの症状が見られます。



イベルメクチンは一般的に使われる駆虫薬で、寄生虫の筋細胞などに作用して麻痺させることで駆虫する効果があります。



現在の人間社会でもイベルメクチンはよく用いられ、様々なウイルスに対して効果を示すとの研究結果もあるとか‥‥



イベルメクチンの、寄生虫に対する作用機序とウイルスに対する作用機序は異なっているので、イメージをしづらかったですね。



馬では青くさを食べる時期に寄生されやすいとされています。



有効な時期に有効な駆虫薬の投与を実施していきましょう。



K

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