競走馬の肢軸異常について ~Offset-Knee~
みなさま、こんにちは☀️
北海道日高では現在セールのレポジトリー撮影を絶賛実施中です!
また、セールに関わる業務として、セリ場や牧場での馬体チェックを行います。
馬体を側面から見たときのバランス、四肢の軸方向を評価し、購買者に情報を提供します。
今回はそのなかでも前肢のオフセット(Offset-Knee)についての紹介です。
オフセットとは、管骨(第三中手骨)の軸が橈骨軸のやや外側にズレた状態の脚を指します。

[The Horse Conformation Handbook Heather Smith Thomas p124より]
前膝関節(腕節)は6つの手根骨(橈側、中間、尺側、第二、第三、第四)から構成されますが、それらの発達の不均衡から生じるサイズのばらつきが肢軸異常の原因と考えられています。
軽度のオフセットは多くの馬に見られそれほど問題にはなりませんが、運動時の荷重を正常に支えることができないため、中程度以上となると前膝関節以下の様々な部位(腕節、管骨、球節、繋、屈腱等)にストレスがかかり炎症や変性のリスクが生じます。
診療中の馬の中にも重度のオフセットを持つ個体がいますが、写真のように左前肢の管骨内側に骨瘤が生じています。


馬も車もツライチすぎると良くないですね。
HT
参考文献
The Horse Conformation Handbook (Heather Smith Thomas) p124-125