馬の焦点合わせ

馬の焦点合わせ

こんにちは。名古屋はすでに連日30℃越えです。

今年初めて名古屋の夏を体験する私はこの先の真夏が恐ろしいです。

前回は馬の眼について簡単にお話いたしました。

前回のブログの最後で馬が焦点を合わせているところの撮影に挑戦する!

と宣言いたしましたので、実際に撮影してまいりました!

馬の焦点合わせについて簡単におさらいいたしますと、

馬は眼球の歪みを焦点合わせに利用しています。

遠くを見る時にはあごを引き上目使いに、

近くを見る時には逆にあごを上げて対象物を注視する

という動きをすることで焦点を合わせています。

詳しくは前回のブログ馬の眼 – カワタエクワインプラクティスをご覧ください。

今回もいつもおなじみのお二方にご協力いただきました。

まずメイちゃんから 近くを見るとき

…あごは上げているような気がしないでもないけど、対象物を注視しているか??

次にドマーニで 遠くを見るとき

あごを引くとか上目使いとか以前に見てる?…見てるというよりは聞いてる?

このような結果で上手に焦点を合わせているところを撮影することができませんでした。

メイちゃんは対象物に対して「見る」というより

「嗅ぐ」という行動が先に生じてしまい、対象物を注視するところまで至りませんでした。

ドマーニも視線の先で音を鳴らしてみたり、踊ってみたりしたのですが

やはり耳をこちらにむけてくれることはあっても

「注視する」といえる行動はみられませんでした。

五感から得る情報の8割がたを視覚に頼っているヒトと違い、

馬は嗅覚や聴覚に優れているため、そちらの感覚も駆使して情報を集めているようです。

では、馬はどのようなときに「注視する」という行動をするのでしょうか?

周りの方に相談したところ「物見をする」という行動が

対象物を「注視する」という行動になるのではないかという意見が出ました。

私の個人的感覚ですが確かに障害競技の障害物に対して物見をする馬はあごをあげて障害物を注視し、

遠くの野生動物に対して物見をする馬はあごを引き上目使いになっている気がいたします。

「物見」は馬が驚いたり怖がったりしているときにみられる行動ですので、

目の前でヒトが踊っていることなど特に珍しくもないドマーニやメイちゃんでは、

焦点合わせの撮影をすることは難しそうです。

MK

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