
一次診療と二次診療
こんにちは。エアコンで肌が乾燥する季節になっております。
本日は馬の獣医療における一次診療と二次診療についてお話ししたいと思います。

人間の場合、最初に診ていただいた病院で診察→入院・手術→退院・経過観察を
行うことが多いかと思います。
しかし馬では、まず一次診療を行う獣医師が往診という形で
牧場や競馬場に診療をしに行くことが多いです
(もちろん牧場常駐の獣医師や馬を運んでもらう一次診療施設もあります)。
そこで一次診療を行った獣医師が精密検査や手術が必要だと判断すると、
二次診療施設の獣医師に依頼をします。
精密検査や手術を行うことになった場合、二次診療施設に馬を運びます。
術後すぐ退院するか、
しばらく二次診療施設で入院するかは馬の疾患によって異なります。
退院後は牧場で術後管理や術後経過の検査を行います。
二次診療施設では精密検査や手術
(開腹手術、腹腔鏡手術、関節鏡手術、内固定手術など)、
入院馬管理などを行っています。
日本で馬の手術を行うことができる二次診療施設は数えるほどしかありません。
弊社が行っているのは一次診療のため、直接手術をすることはできませんが、
診療をした馬に手術が必要だった場合、
二次診療施設の獣医師に病状の説明、手術の依頼、
場合によっては退院後の牧場での術後管理や検査を行うことができます。
弊社は東京、名古屋、栗東、日高と4つの事務所があります。
例えば名古屋にいた馬が北海道の二次診療施設で手術をすることになった場合でも、
名古屋事務所・日高事務所両方からのサポートが可能です。
手術を終え、リハビリを完了した馬が元気に走っている姿を見ると
こちらも嬉しくなります。
MK