獣医助手の仕事について
採用担当のSです。
カワタでは 獣医師と獣医助手を募集しているのですが、説明会等でも「馬の獣医助手とはどのような仕事をするのですか?」と聞かれることが多く、今日は獣医助手の仕事について少し整理してお話したいと思います。
カワタの獣医助手の仕事内容を一言で説明すると「獣医師が行う主に競走馬の往診・検査業務の補助や付随する事務業務等」になるのですが、これではイメージしにくいかと思うので具体的にみていきましょう。
検査業務の補助というのは、
大きなところで言うと 内視鏡検査時のスコープ導入や、レントゲン検査時のセンサー保持があります。
これらの検査では、”患部が写っていればなんでも良い”のではなく、”診断に値する画像・クオリティ”というものが必要になってきます。
牧場の方に手伝ってもらうこともあるのですが、そもそも牧場の仕事が忙しいと対応が難しかったり、
何よりタイミング・位置・角度・順番等を把握しているスタッフがいると、格段に!スムーズに!検査を進めることができます。
採血後の血液検査を行ってもらうこともありますし、また種々の検査後にはデータ整理という大事な仕事があります。
他には、例えばワクチン接種をする場合、
競走馬では接種が義務付けられているものもあり、牧場・競馬場で百頭単位で一斉接種をすることもあります。そのため、頭数分のワクチンをシリンジに準備したり、また接種後には予防接種の内容を 馬毎に競走馬手帳に記載する必要があります。
薬については、小動物と比べると馬で使用する薬剤の量も格段に多く、薬を準備したり、すぐにいっぱいになる医療廃棄物を廃棄したり、薬や資材は必要な量を把握して発注する必要があります。
他には 外用軟膏の調剤、治療器具の準備・管理、請求書の作成・配達、車の運転 等々…日々色々な業務があります。
カワタの診療所によっても多少違いはありますが、概ね以上のような業務を獣医師・獣医助手が一緒にチームで行っています。
小動物臨床とは異なる面もありますが、「動物(馬)の医療に携わる」という意味では 小動物も馬も同じイメージを持ってもらったら良いでしょう。
(*ちなみに、愛玩動物看護師法における愛玩動物は “犬猫愛玩鳥のみ” と定められており、飼養目的に関わらず馬は含まれませんので、カワタでは愛玩動物看護師資格の有無に関わらず「獣医助手」として同一の業務をしていただく形になります。)
カワタでは現在 獣医助手としてMさんが働いてくれています。大変頼りになる、本当に無くてはならない存在です。これからも一緒に頑張って行けたら良いなと、思っています!!
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ところで、子供達が職業体験ができる施設 キッザニアをご存知でしょうか?
来年キッザニア東京にできる JRAが出店するパビリオン「ホースセンター」では、なんと馬の獣医さんの体験ができるそうです。
気になる内容は…「エコー検査画像から腸のねじれを確認した後、本格的な医療機器を使って馬の開腹術を行う(麻酔医・外科医)」とやたらと本格的!
残念ながら大人だけでは体験できないのですが 対象のお子さんがご家族にいらっしゃる方で、馬の医療現場を見てみたい方は、是非行ってみてはいかがでしょうか。
S