橈骨遠位端骨折から復帰に向けて1
競走馬では腕節(前膝)の骨折はよくある疾患の一つです。
今回はその中でも橈骨遠位端骨折を患った馬について記載して行きます。
この馬は、レース後に右前肢の跛行を呈したとのことで往診をしました。
往診時に右橈骨手根間関節の関節液増加を確認し、右腕節の屈曲痛が認められました。
レントゲン画像が以下のものになります。矢印で示しているのが、骨片です。
関節鏡での手術を実施し、骨片を摘出しました(以下の写真が骨片)。
以下のレントゲンの左側が術前、右側が術後になります。
レントゲン像としても骨片が取り除かれていることがわかります。
術後も順調にリハビリを積んでいて、後1,2ヶ月でのレース復帰を目指しています。
発症から数えると、6ヶ月ほどでのレース復帰を目標にしています。
次回の私のブログで出走について報告できるように頑張りたいですが、馬と相談しながら慎重に‥‥。
それではまた次回。
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