局所麻酔薬について

局所麻酔薬について

馬は怪我をして縫合が必要になることが良くあり、そんな時は局所麻酔薬が必要です。

他にも、跛行した時に行う診断麻酔や、去勢の時にも、局所麻酔薬が必要になります。

カワタでは通常リドカインを使っていますが、困ったことに少し前から入手しにくくなっています。

別の局所麻酔薬の流通が止まったことによる影響のようですが、局所麻酔薬 全般の流通が滞っていて、いつ元に戻るか全くわからず、ヒト医療でも影響が出ているようです。


そこで薬屋さんに相談したところ、大動物ではプロカインを使う動きがあるということでした。

ここで2つの薬について簡単に整理をしてみました。

・リドカイン
神経膜のナトリウムチャネルをブロックすることで、神経伝達が抑制・遮断する、局所麻酔薬の1つです(*抗不整脈薬でもあります)。アミド型に分類され、肝臓で代謝された後、尿中に排泄されます。作用発現は速やか(プロカインの1/3)ですが、持続時間は2時間程度と長い(プロカインの1.5倍)です。浸潤麻酔・硬膜外麻酔・伝達麻酔・表面麻酔等 広く用いられている薬です。

・プロカイン
最初に合成されたエステル型の局所麻酔薬です。作用機序はリドカイン等と同じですが、血中のコリンエステラーゼで分解されます。発現時間は2-5分と即効性、作用時間は30-60分程度の短時間作用性です。麻酔効果を比較する際の標準薬となる(力価1)。粘膜からの急性が乏しいため、表面麻酔には利用されません。尚、分解産物のパラアミノ安息香酸がアレルギー反応を起こすことがあるため、他の安全な局所麻酔薬が開発されるようになってからは、ヒトではあまり使用されていないそうです。

この他に、競走馬のドーピングの観点から考えると、2つとも競走馬では規制薬に当たりますが、出走制限期間がリドカイン5日間(皮下注)・プロカイン15日間(筋注)と違いがあります。

つまり全く同じではないけれども、代替え品として使用することはできるのかなと考えています。

毎日使うわけではないけれど、無いと確実に困る 局所麻酔薬。


現在の在庫・使用状況とも照らし合わせて、今後に向けてしっかり検討をして行きたいと思います。

【参考資料】
・獣医臨床麻酔学 学窓社
・麻酔薬および麻酔関連薬ガイドライン第3版 Ⅴ 局所麻酔薬

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先日10年ぶり位に、スーパーで買った秋刀魚を焼いて食べました。

秋刀魚は大好きで、学生の頃は頻繁に買って食べていた記憶があるのですが、社会人になってからここ最近は値段の高騰等で手が出ずにいました。少し小さかったものの、とても美味しく、秋を味わうことができました。

ちなみに秋刀魚とメダカは同じダツ目だそうですが・・・これはどちらも代わりにはならないですね。

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