馬の走り方

馬の走り方

こんにちは。北海道は気温が少しずつ下がり始め、

夏の終わりが見えてきました。

本日は馬の走り方についてお話したいと思います。

馬に関わっている場合はご存じの方が多いかと思いますが、

馬の走り方は基本的に「常歩」、「速歩」、「駆歩」、

加えて「襲歩」の4種類です。

常歩(なみあし)(walk)

肢の動き:4本の肢が別々のタイミングの着地する

左(右)後肢→左(右)前肢→右(左)後肢→右(左)前肢

地面につく肢:2~3本の肢が常についている

速度:分速110mほど

画像:「馬臨床学」,緑書房,p16より,図1-8

速歩(はやあし)(trot)

肢の動き:速歩は対角線上にある2本の肢をほぼ同時に前に出す

左(右)後肢と右(左)前肢→右(左)前肢と左(右)前肢

地面につく肢:1~3本の肢が地面につく

速度:分速220mほど

画像:「馬臨床学」,緑書房,p16より,図1-9

駆歩(かけあし)(canter)

肢の動き:3拍子を刻む走り方

右(左)後肢→左(右)後肢と右(左)前肢→左前肢

左右どちらの前肢が前に出るかによって手前の区別がある

地面につく肢:1~3本の肢が地面につく

速度:分速340mほど

画像:「馬臨床学」,緑書房,p17より,図1-10

襲歩(しゅうほ)(gallop)

地面につく肢:1~2本の肢が地面につく

3本以上の肢が地面につくことはない、すべての肢が地面から離れる瞬間がある

着地する肢の順番(左右)によって手前の区別がある

速度:分速1150mほど

襲歩には交叉襲歩と回転襲歩の2種類があります

画像:「馬臨床学」,緑書房,p17より,図1-11

交叉襲歩

肢の動き:左後肢と右後肢→左前肢と右前肢

競走馬のレースなどでみられる基本的な走り方

回転襲歩

肢の動き:左(右)前肢→右(左)後肢→右(左)前肢→左(右)後肢

エネルギー消費が激しいため、長距離を走ることができない

手前を変えた直後や走り始め~スピードが出るまでの走り方

猫科動物がつかう走り方

私は襲歩を知ったとき、馬が猫科動物と同じ走り方ができることに驚きました。

基本的なことでも知っているようで、

細かいところまで掘り下げていないこともあるので、

積極的に知識のアップデートをしたいと思います。

MK

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