胃の内視鏡検査2
以前、胃の内視鏡検査の方法について書きました。
今回は治療前後の検査結果を報告します。
治療薬はオメプラゾールを使用しました。
オメプラゾールについて詳しくはこちらをご覧ください。
【症例1】
胃粘膜は角化でボコボコしており、大きな潰瘍(矢印)が多数みられます。
オメプラゾール(4mg/kg/day)を経口投与して治療することにしました。
オメプラゾールを投与して4週間後です。
潰瘍は縮小しています(矢印)が、まだ認められるため、さらに4週間、治療を継続することにしました。
治療8週間後です。
胃粘膜の角化と発赤(矢印)がみられますが、潰瘍はみられませんでした。
【症例2】
胃粘膜は角化し、大きな潰瘍(矢印)が多数みられます。
こちらの症例もオメプラゾール(4mg/kg/day)を経口投与して治療しました。
治療4週間後です。
潰瘍はみられず、粘膜上皮はツルツルしています。
症例馬2頭とも主訴は体重が増えないということでしたが、治療中に体重は増加しました。
治療後はオメプラゾールを1mg/kg/day、4週間継続し、現在までに問題はないようです。
馬体重が減ってなかなか増えないという際は、胃の内視鏡検査をしてみると良いかもしれません。
UK