PRP療法
7月末になり、日々暑さが増しています。
馬にも人にも厳しい気温となっているので、体調に気をつけていきましょう。
さて先日、クライアントよりPRP治療の依頼があったので、PRPについて記載していこうと思います。
PRPとは多血小板血漿のことで、その文字の通り血小板濃度が極めて高い血漿のことを指します。
血小板の中にはα顆粒があり、その顆粒内には血液凝固因子やフィブリノゲン、成長因子が含まれています。
つまりPRP療法とは、多くの血小板が含まれる血漿を抽出し、それを使って組織の修復を促そうとする治療法です。
以下の画像はPRP抽出の途中過程です。遠心後、血漿(左2本)と血球層(右1本)に分けました。
血漿の中に血球成分が混ざりすぎているので、遠心の条件をもう少し工夫していかなければなりません。
適応症例としては、血行に乏しい創傷の修復を促進することや角膜損傷の修復を促進することが知られています。
その他、一説では繋靭帯炎や屈腱炎に対しても適応の可能性があるとされています。
馬獣医療業界でもPRPのように再生医療の研究が進み、今まで治せなかった症例に対しても治療法が確立してきています。
私自身も研究論文や情報に対して、アンテナを貼り続け、日々勉強していかなければならないと考えています。
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