夏と食欲不振

夏と食欲不振

去る7月8日、9日にセレクトセールが行われました。

一歳馬は上場頭数233頭、落札率は96.1%、

当歳馬は上場頭数239頭、売却率は96.7%。

最高落札額は、1歳馬で5億9000万円、当歳馬で4億1000万円でした。

総売上げは歴代最高額である昨年の281億4500万円を越し、

289億1800万円を記録しました。

今年もセレクトセールは大盛況だったようです。

今月22日~24日にはセレクションセールが開催されます。

今年は開催日が1日増えています。どのような結果になるか今から楽しみです。

日高では8月に行われるサマーセールのレポジトリー期間真っ最中です。

暑さも厳しくなってきました。

私は夏を体で感じておりますが栗東から助っ人で来てくれた同僚いわく、

北海道はまだまだ涼しいそうです。

暑さが厳しくなってくると馬も夏バテになり、食欲がなくなることがあります。

しかし食欲不振=夏バテではなく、下記のように食欲不振には様々な原因があります。

  • 夏バテ
  • 感染症
  • 寄生虫
  • 胃潰瘍
  • 疝痛
  • 口腔内異常

etc…

口腔内異常による食欲不振は、

馬の臼歯の尖った部分が口腔内を傷つけることで馬が咀嚼を嫌がったり、

噛み戻しをしたりすることで起きます。

馬の臼歯は成長し続けるため、馬の咬合動作が不十分であると

上顎臼歯の外側や下顎臼歯の内側が摩滅せずに残ることで鋭利になります(斜歯)。


(画像:「馬の解剖アトラス 第3版」,チクサン出版社,p29、30より)

斜歯になってしまった場合は、

鋭利な部分を削ることで正常な状態にすることができます。

食欲不振の原因として口腔内異常は気づきにくいこともあるようです。

原因を一つに決めつけず、様々な角度から探っていくことが重要です。

MK

コメントは受け付けていません。