喉頭蓋エントラップメント、喉頭蓋下嚢胞

喉頭蓋エントラップメント、喉頭蓋下嚢胞

先日レポジトリー検査で、喉頭蓋エントラップメントと喉頭蓋下嚢胞を併発した症例馬がいましたので紹介いたします。

 

喉頭蓋エントラップメント

喉頭蓋エントラップメントは喉頭蓋の基部にある披裂喉頭蓋ヒダにより喉頭蓋が覆われた疾患のことをいいます。

披裂喉頭蓋ヒダにより喉頭蓋が覆われているのがわかります(黒矢印)。

 

症状としては喉頭片麻痺やDDSPといった喉の疾患と同じように異常呼吸音、プアパフォーマンスが認められることがあります。

 

原因は詳しくはわかっていませんが、喉頭蓋の低形成が関係しているとされています。

 

治療法は喉頭鋏、レーザー、カッターにより被裂喉頭蓋ヒダを切開します。

 

予後もよく再発率も低いとされています。

 

 

喉頭蓋下嚢胞

喉頭蓋下嚢胞は文字通り喉頭蓋の下に嚢胞を形成する疾患です。

少し分かりづらいですが、披裂喉頭蓋ヒダに覆われた中に膨らみ(嚢胞)があります(矢印)。

 

甲状舌骨の遺残組織により発生するとされています。

 

症状としては喉頭蓋エントラップメントと同様に異常呼吸音、プアパフォーマンスがみられます。

 

治療法は喉頭切開による摘出手術、もしくは内視鏡下レーザー切開術が行われます。

 

 

サマーセールのレポジトリー期間が始まりました。

人馬ともに安全に業務を行っていきたいと思います。

 

 

 

Y

コメントは受け付けていません。