
2024年セールシーズンスタート
去る5月21日にトレーニングセールが行われました。
今年度のトレーニングセールは上場頭数86頭、最高落札額は2750万円でした。
昨年に比べ上場頭数は少なくなりましたが、
取引平均額や最高落札額は昨年を上回りました。
これから2024年のセールシーズンがスタートします。
セールでは私たちが撮影をしたレポジトリー資料が
購買者様の購入判断の材料になります。
レポジトリー資料とはいったいどういうものか、
実はあまり知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、
改めて説明したいと思います。
レポジトリー資料とは四肢のレントゲン画像と喉の内視鏡検査です。
レントゲンは各セールによって多少の違いはありますが、
主に下記の部位の撮影をします。
・両腕節(前膝)6枚

・両前肢球節 8枚

・両後膝 8枚(セレクトセール6枚)

※JRHAセレクトセールは屈曲画像の提出はありません 3枚×2(左右)
・両飛節 6枚

※トレーニングセールは飛節の提出はありません
・両後肢球節

以上36枚のレントゲン画像を提出します。
(セレクトセール34枚、トレーニングセール30枚)
喉の内視鏡検査では主に左右の披裂軟骨の動きを見て、
左右の動きに違いがないか、完全な外転が出来ているか、
維持できているかなどをみます。

内視鏡検査の撮影方法につきましては、
以前のブログ「内視鏡のスコープ挿入」をご覧ください。
先にレポジトリー資料が購買者様の購入判断材料になると申しましたが、
普段からレントゲン画像や内視鏡動画などを見る機会がない方からすると、
レポジトリー資料をみただけでリスクを判断するのは難しいこともあります。
そういった場合には獣医師がレポジトリー資料を解析し、
購買者様の購入のサポート(獣医検査)をします。
この獣医検査も獣医師の仕事のひとつです。
トレーニングセールの上場頭数は昨年よりも少なくなりましたが、
セレクションセールやサマーセールなどは昨年よりも多くなると予想されています。
これから忙しくなっていきますので、気を引き締めて頑張ろうと思います。
MK