第2趾骨(指骨)骨折
肌寒い季節が続きます。花粉も飛び出して、鼻水が止まらない毎日です。
今回は、第2趾骨骨折の症例がいたので、こちらに記載していこうと思います。
第2趾骨は中節骨とも言われる骨です。
第2趾骨骨折は、競技馬などの成馬で主に発生し、競走馬で見られることは稀です。
急な停止や方向転換によって足が捻れることが原因で後肢に発生することが多い疾病です。
症状は患肢の負重を嫌がり、繋部の腫脹と背側の触診痛と関節の捻転痛を示します。(馬の医学書,P 257より)
以下の写真は第2趾骨骨折の見られた馬の後肢で、繋部の腫脹が見られます。
それではレントゲン画像を見てみましょう。
下の黄色矢印に見られる部分が第2趾骨の骨折です。
(また、第1趾骨の骨折歴もあり、ボルトでの固定手術歴があります。)
完全骨折で、重度の疼痛があり、負重を嫌がります。
角度を少し変えて、もう1枚見てみましょう。
遠位側にも骨折線が抜けているように見えます。
今回はキャスト固定をし、少し歩けるような状態に固定しました。
稀な症例も増えてきて、頭を悩ます今日この頃です。
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