橈骨神経麻痺
こんにちは。
数ヶ月前から
橈骨神経麻痺の当歳馬の治療を行っています。
橈骨神経は腕神経叢から分岐する最も大きい神経で
前肢の伸筋群を支配しています。
橈骨神経が麻痺すると
肢を投げたした状態となり、筋委縮がみられます(下図)。
(Adams and Stashak’s Lameness in Horses 6th Edition p.706)
現在治療中の馬でも左前肢の上腕三頭筋萎縮がみられました。
また、左前肢を投げ出した状態では、
左前肢で体重を支えられないため、
右前肢への荷重が大きくなります。
その結果、右前肢の筋群は肥大していました。
治療としてショックウェーブ(体外衝撃波)を筋萎縮がみられた
周囲に当てました。
治療の経過をみていると
以前は起立時に左前肢を投げ出す状態でしたが
現在はに直下に踏むことができるようになってきています。
歩様のバランスも良化してきており、
筋萎縮に関しても、やや改善がみられてきています。
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