
フルオレセイン染色
眼の検査として一般的に行われているフルオレセイン染色をご存知でしょうか?
フルオレセイン染色とは角膜上皮の欠損部、つまりは角膜の傷を調べるための検査となります。
馬においては結膜や第3眼瞼に試験紙を当て、角膜全体に色素を行き渡らせます。
角膜の傷が見られる場合、傷の部分が黄緑色に染色されます。
下記の写真は先日のフルオレセイン染色のものです。

症状としては、眼瞼腫脹、結膜充血、流涙などが見られ、
染色で角膜に傷があることがわかります。
数日後には角膜が白濁してきました。

単に傷の有無を見るだけでなく、縮瞳や結膜の状態、虹彩顆粒の位置など状態を把握しておくことが重要です。
抗生物質の点眼を続け、疼痛管理を実施し、
また数日後にフルオレセイン染色を実施しました。

白濁は残っているものの、結膜の充血は治ってきていて、染色されている範囲もだいぶ小さくなったことがわかります。
抗生物質の点眼は1日に6回ほど実施することが必要で、馬の管理者に対して適切な指示をしなければなりません。
早く治して、レース復帰できるように頑張っていきましょう。
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