頂部の種子骨骨折 術後検査

頂部の種子骨骨折 術後検査

前回のブログに記載した、

種子骨骨折馬の骨片除去術後検査を行いました。

・右前外側種子骨を骨折(2歳、メス)

術後約1か月後にレントゲン検査を行いました。

右写真の矢印で示す部分が骨片除去した部分です。

術後の骨変化はみられませんでしたが、

点線で示す部分に、軟部組織の腫脹がみられます。

また、腫脹がみられる右前球節の屈曲痛は

術前だけでなく、術後も継続していました。

別角度から撮影した術後の検査結果です。

写真からわかるように、

本症例は骨片の大きさが全体の1/3程度であり、比較的大きいです。

それら気掛かりな点がありましたが、

種子骨の頂部骨折に関して、

骨片の大きさや形状は予後に関連がないという調査報告がありました。

(Kamm et al. Equine Vet J. 2011)

また他の報告では

術後出走を果たした割合は前肢内側種子骨骨折馬では46%、

前肢外側種子骨骨折馬では100%となっています。

(Schnabel et al. Equine Vet J. 2006)

本馬に関しても良い活躍ができるよう管理してきたいと思います。

UR

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