管骨骨膜炎及び亀裂骨折
管骨骨膜炎は「ソエ」と呼ばれることもあります。
若馬に多く見られ、管骨背側に骨膜炎や骨折を生じる疾病です。
症状は管骨 (第三中手骨) 背側面の熱感や腫脹、圧痛が認められます。
また、重症例では疲労骨折を伴う場合もあります。
以下の画像は管及び球節を真横から撮ったレントゲンです。
黄色矢印で見られるように管骨骨膜炎の所見が確認されます。
また、黒色矢印で見られるように斜めに亀裂が入っていることがわかります。
この馬は、症状も明らかで患肢の負重を嫌がっていました。
角度を変えて見てみましょう。
同じように黄色矢印の管骨骨膜炎、黒色矢印の亀裂が確認できます。
この画像では、骨膜ははっきりと確認できますが、亀裂はやや見えづらくなっています。
レントゲン撮影者の少しの角度の調整で、画像の見え方も変わる時があります。
同じ部位において複数の角度からレントゲン撮影することの重要性についても再認識できます。
若馬特有の疾病も多く、注意していかなければなりません。
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