虫卵検査

虫卵検査

先日、往診先の牧場で虫卵検査を実施する機会がありました。



虫卵検査とは、糞便の中に寄生虫の卵があるかを調べ、お腹の中に寄生虫がいるかを判定する方法のことです。

お腹の中の寄生虫は成長して卵を産み、その卵は糞便とともに排泄されます。



余談ですが、私が小学生の頃はギョウ虫検査というのがあり、セロハンテープ法で虫卵検査を実施しましたが、2015年以降は検査が廃止されたようです。



さて、今回はショ糖液浮遊法で検査を行いました。

この方法は比重1.2のショ糖液を作成し、その中に糞便を入れ、

糞便成分と虫卵との比重の差を利用し、糞便成分より軽い虫卵(円虫卵や回虫卵など)を集約する方法です。



実施した虫卵検査の顕微鏡下での写真です。


(顕微鏡をiPhoneでのぞいて撮ったのであまりきれいではないですが)

虫卵は楕円形で、

中がモコモコと桑実様です。

これは円虫卵の特徴なので、この糞便の持ち主の馬の消化管には円虫がいることがわかります。

ただ、虫卵検査が陽性になることはしばしばあり、寄生虫の数が大量でない限りは臨床症状が出ることは少ないです。


今回の検査でも虫卵は確認されたものの、虫卵数が少なかったため、普段の駆虫を行いました。




これは別の馬で虫卵検査を実施した時の写真

(閲覧注意)










虫卵が孵化し、幼虫になっていました。

幼虫でも浮遊法で採取できるとは知りませんでした。




最近は馬房内も寒くなってきましたが、馬の円虫卵は9度以上であれば糞便内で孵化します。


糞便が新鮮なものではなかったのか、孵化してしまった様でした。



つまり、まめに馬房内や放牧地のボロを片付けることは、

糞便内の虫卵が孵化し、別の馬に感染するのを防ぐことにつながります。


虫卵は熱に弱いので、虫卵検査で使用した道具はすべて熱湯をかけて消毒します。













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今までバイクで通勤していたのですが、さすがに寒くて最近、車を買いました。

早速、琵琶湖を一周してきました。




これも余談で、琵琶湖と滋賀県どちらが大きいか、という論争がありますが、

琵琶湖は滋賀県の1/6だそうです。

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NM

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