腕節の骨折
秋を通り越して、冬が突然現れたような季節になりました。
みなさん風邪をひかないように気を付けてください。
今回の私のブログのテーマは 腕節の骨折 についてです。
腕節のことを前膝とも言う方もいますが、同じ部位です。
馬は前肢で体重の65%ほどを負重しているため、前肢の骨折や疾患は必然的に多くなってきます。
腕節は橈骨、中手骨と7つの手根骨で構成されています(緑書房 馬の解剖アトラス P26)。
その腕節構成骨の中でも骨折を起こしやすい骨が存在し、
橈骨遠位端や橈側手根骨、中間手根骨、第3手根骨に骨折が見られることが多いとされています。
負荷がかかりやすかったり、力を逃しきれないことが影響しているとも言われています。
また、肢の肢勢(コンフォメーション)で正常な脚向きの馬より腕節に負担がかかりやすい馬も存在し、何か起こる前から注意していかなければいけません。
下記の画像は橈側手根骨の骨折(オレンジの矢印)が認められたレントゲン画像です。
↓左腕節を真横から撮った画像
↓左腕節を斜め前方から撮った画像
このような剥離しかけているような所見でも跛行を呈します。
早期に症状に気づき、検査や治療をしてあげることが重要で、管理している方々とのコミュニケーションも重要になってきます。
今後も検査画像を紹介していければと考えていますので、今後のブログもお楽しみにしてください!!
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