
乳酸値と調教
こんにちは。
今の時期、順調な多くの1歳馬たちは、
騎乗馴致を終え、調教をはじめています。
坂路調教を行う1歳馬も多く、
乳酸値測定の機会が多くなってきました。
調教後の乳酸値は、馬の調教負荷の指標として利用することができます。
安静時の馬では
血中の乳酸値は1mmol/l未満ですが
調教のエネルギー代謝に応じて乳酸値は変動します。
乳酸値は調教後から血液採取までの時間、調教コース、騎乗者、など
様々な要因で変化します。
乳酸値を調教負荷の指標とする際には
それらの要素を理解することも重要です。
調教内容が同じでも、馬によって乳酸値は異なります。
調教負荷が不足していると、期待する調教効果が得られません。
調教負荷が強すぎると、運動器疾患を引き起こす可能性もあります。
馬に合わせて適切な調教を行うことが重要です。
乳酸値による指標を
調教後の息づかいや手応えなど騎乗者の感覚的な評価とすり合わせ、
馬の調教内容を決める際の要素として利用しています。
乳酸値測定の道具です。
採血道具と乳酸値計測用のセンサーを使用します。

血液を採取できれば、10数秒でこの検査が可能です。


北海道は紅葉も終わりかけています。。
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