
競馬開催における獣医師の仕事
秋の兆しも感じ、気候も涼しくなってまいりました。
今回は競馬開催における獣医師の仕事について少し紹介させていただこうと思います。
馬の獣医師と言っても一括りにすることはできません。
繁殖牝馬や仔馬を診ている獣医師 や 牧場で馬を診ている獣医師、乗馬を診ている獣医師、競馬場でレースに出る馬を診ている獣医師などその他も馬に関わる多くの獣医師がいます。
年齢や性別によっても罹りやすい疾病は異なりますし、それぞれの分野で獣医師が活躍しています。
その中で今回は競馬場の開催における獣医師の仕事の一部について記載します。
競馬開催における獣医師の仕事として、出走前の状態確認やレース後の眼洗い、採尿できない馬の採血などがあります。
眼洗いはレースに出走した馬の眼に入った砂などを取り除くために実施しています。
下の写真のようなボトルに水を入れ、眼洗いを実施しています(実際のものは先端に丸みがある)。

やはり、先頭を走っていた馬に比べ後方の馬は、砂がかかり、顔や眼にも多くの砂がついている印象です。
また、採尿に関しては公正確保の観点から実施されていて、禁止薬物などを使用していないかを検査します。
馬によってはレース後も興奮状態が維持されてしまい、採尿できず、代わりに採血することで、検査するというわけです。
競馬を開催するにあたって公正確保は最も遵守するべき項目の1つとなっています。
これからも競馬の繁栄と存続を願って、獣医師としての役割を全うしていきます!!
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