先日「喉というか首のところにしこりがある」という相談を受けました。

見てみると、首の左側・喉頭部近くに、
サイズ8cm大の充実性のしこりが確認出来ました。

反対の右側にも同様の組織がありましたが、
大きさは4-5cm程でした。

このしこりの正体は甲状腺と考えられ、
そしてこのように腫大した状態を 甲状腺腫（Goiter）と呼びます。

馬の甲状腺は、
可動性で、中央の狭部で左葉・右葉に分けられ、
大きさは2.5×2.5×5cm程の球形の形をしています。

（参考画像：新編 家畜比較解剖図説 下巻 第1版 p.123より）

甲状腺腫は、甲状腺ホルモンの合成に必要な
微量元素であるヨウ素の欠乏によって起きると考えられています。

一度腫大して大きくなった甲状腺は小さくなることはないのですが、
一般的に この疾患によって問題が起こることはありません。

ただし甲状腺腫ではなく、甲状腺癌や濾胞細胞腫の場合は、
労働不耐性・体重減少・呼吸器障害が関連することがあるため、注意が必要です。

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最近 ホームページの調子が悪く、
何度か修正作業を行いました。。。

なんとか今回の修正で、落ち着いて欲しいなと切に願っています！

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