先日関東でも雪が降り、寒い季節が続いています。

今回はまず腕節のレントゲン写真を見ていただきましょう。

Adam’s Lameness in Horses P218より

見ていただいたのは腕節の屈曲ラテラル像です。

何か違和感を感じる部分などありますでしょうか？？

黄色の矢印で示したように骨片？のように見えるものがあります。

これは　第1手根骨です。

第1手根骨は一見骨片に見えることがありますが、これは手根骨遺残と言われ、正常な骨であり、歩様などには問題がありません。

第1手根骨遺残は約30%の馬で発生し、第5手根骨遺残は稀で1.4%の馬で起こるとされています。
（https://veteriankey.com/the-equine-carpus/ より）

遺残した手根骨の形状やサイズは馬によって様々とされています。

正常なレントゲン画像を理解しなければ、異常な部位を見つけることはできません。

日々勉強です。

K