こんにちは。

 

この写真は、先日栗東に雪が降った時に撮影したものです。

暦では小寒から大寒へと向かっています。

暦上でも、実際にも寒い！！

こんな寒い時期は風邪をひくことが多いですね。

 

馬も風邪をひきます。咳や鼻水が出たり、高熱が出たり、飼い葉を食べなく

なったり・・・症状は様々です。

 

 

この写真の子は透明な鼻汁に食べていた乾草の色がついて緑色になっています。

幸い、特に何もすることなく数日で鼻汁は出なくなりました。

 

ところで、先日往診先の牧場で馬鼻肺炎のワクチン接種を行いました。

今回接種したワクチンは生ワクチンと言われる種類です。

生ワクチンは同じ馬鼻肺炎の不活化ワクチンよりも効果があるという

データが出ているようです。

 

 

箱の中には2種類のバイアルが入っています。１本はワクチンを乾燥させた粉末で、

もう1本はそれを溶かして使うための溶解液が封入されています。

 

接種回数は対象の馬が妊娠馬かそうでないかで変わってきます。

馬鼻肺炎ウイルスに感染すると発熱や鼻汁、下顎リンパ節の腫脹のみ

でなく、流産にもつながるからです。

 

さらにまれではあるようですが、腰痿などの神経症状も引き起こし、

最悪起立不能になることもあるようです。

 

また、原因ウイルスは感染力が強く、ウイルスが含まれた飛沫から感染しま

すが、ウイルスと接触した馬具または人の手からも感染するようです。

 

しかしながらこのウイルスは各種の消毒薬や界面活性剤で失活させることが

できます。

 

石鹸での手洗いはコロナ対策だけでなく、

ここでも重要になってくるのですね。

 

 

 

栗東も晴れると日中は暖かくなります。

メイちゃんは暖かい日差しの中、まったりくつろぎ中。

頼むから 寒暖差に負けて風邪ひいた、なんて言わないでね。

 

YK