競走馬の保険
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
競走馬にも、保険がかけられることがあります。
保険会社やプランによって、その内容は様々ですが、
保険をかけられた馬が偶発的な事故、水災などで死亡したりすると、契約者(基本的には馬主)に保険金が支払われます。
骨折や腱断裂などの怪我や、腰痿(腰フラ、ウォブラー症候群とも呼ばれます)で競走能力を失った場合にも、保険金が支払われる場合があります。
我々獣医師がこの保険に関わるのは、保険に加入する際の健康診断や、加入している馬が怪我をした場合の診療などです。
加入する際の健康診断は、聴診や触診による馬体チェック、歩様チェックなどを行います。
また、マイクロチップの番号も確認し、それが加入する馬で間違いないか、ということも確かめた上で、診断結果を保険会社に提出します。
その結果をふまえて、保険に加入できるかどうか、保険会社が判断することになります。
怪我や腰痿を発症した馬の診療を保険会社から依頼されると、往診に行って検査なども行います。
腰痿で起立不能になった馬。
馬は立ち上がろうとするのですが、後肢の麻痺により立てません。
これはもちろん競走能力は喪失されていると診断されます。
意識もはっきりしており、どこかが目に見えて怪我しているわけでもないため、逆に見るのもつらいものがあります。
中央競馬だけでなく、地方競馬に所属する馬の中にも、保険に入っているものもいます。
そういった馬の診療依頼が来たら、県をまたいで地方競馬場や、遠いところだと鳥取や岡山にまで診療に行くことも。
運転時間は長いのですが、普段なかなか行かない場所だと、ちょっとした旅行気分にもなります。
おでこにできものができたメッシ。
以前からあるにはあったのですが、ここ最近で大きくなっています。本人はすごく元気なのですが…
近々病院に行く予定。
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