これは何?
こんにちは。
12月になりました。
栗東も霜が降る季節となりました。
これは、写真左側の地面に降った霜が朝日を浴びて蒸発している様子を撮影したものです。
今年もあと1か月、時間は平等に容赦なく過ぎていきます。
ところで、ライジングでの業務に定期的に入厩馬を検査する、というものがあります。
ライジングには骨折や屈腱炎を患った馬が入厩しています。
そんな馬達の怪我がどのくらい回復したかを定期的にレントゲン検査やエコー検査行って確認しています。
そして新人獣医には、毎回ドキドキの瞬間です。
怪我が回復しているか、またそれ以前に怪我の状態が評価ができる画像が撮れるか、検査のたびに緊張します。
今回は、繋の骨(第一指骨)を骨折した馬のレントゲン検査を行いました。
画像を見ると、⭕️内にうっすらと白っぽいものが映っています。
一体、これは何?
それは患部とは関係がないのですが、やっぱり気になります。
実際に撮影した部位を見てみました。
球節の掌側(後ろ側)に何か出っ張ったものがあります(〇内)。
触ってみると硬く、角質で構成されているようです。
これは「掌球」または「距」と呼ばれるものだそうです。
一説では馬の祖先が持っていたであろう、メッシの肢でいうと〇で囲った部分が進化の過程で退化した名残だと言われています。
さらにそれは馬によって個体差があり、見られる子と見られない子がいます。
ところでメイちゃん、あなたには掌球があるのかな?
うーん、距毛が多すぎてよくわからないね。
YK