輸送熱について
秋の訪れを感じ、少し肌寒い季節になってきました。
今回は輸送熱について記載していきます。
競走馬において、輸送はレースに出走することや牧場へ放牧する際の手段として用いられます。
輸送が馬に与える影響は小さいものではありません。
馬によっては輸送熱という疾病を発症し、
原因は輸送のストレスによる免疫の低下が挙げられます。
また、他の原因としては輸送環境の悪化が挙げられ、ボロや敷き藁を適切に処理することは重要であり、休憩を4時間おきに入れることは予防の1つと言えます。
治療としては、原因細菌(主要原因菌:レンサ球菌 )の除去が必要です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/レンサ球菌より
そのため、レンサ球菌に効果があるとされるセファロチンナトリウム(商品名:コアキシン)の静脈内投与が挙げられます。
炎症マーカーであるSAAを測定しながら、細菌感染を早めに治療していくことが大切です。
輸送熱は日和見感染(健康時には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでること。)が原因のため、
適切な予防を実施し、競走馬に出来るだけ早く活躍して欲しいと考えています!!
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弊社は獣医検査を実施しておりますので、是非是非お問い合わせくださいませ。
それではまた次回に。
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