いつの間に
こんにちは
日本各地で春一番が観測されたようですが、栗東では梅の花が満開となる季節になリました。
てっげ(宮崎弁:たいへん、とても)寒い冬からいつの間にか春に向かっているのですね。
今回は、診療に、普段の健康管理に必要なコレ。体温計の話です。
最近はお店や病院など、様々なところで色々なタイプの体温計を見かけるようになりました。
ですが、当牧場のスタッフや獣医師が使っている体温計は昔ながらのこのタイプ。
家庭ではなかなか見かけなくなりましたが、まだまだ現役で使われている牧場さんも多いかと思います。
「こんなの初めて見た」とおっしゃられる方のために、簡単に使い方を説明します。
今日もモデルはマスコットのメイちゃん。新しい馬着を着せてもらいました。
この体温計は直腸温を計るタイプなので、肛門から挿入、付属の紐付きクリップを尻尾に留めます。
この後待つこと数分(付属の説明書は3分以上と書いてありました)、下の写真が実際に計ったメイちゃんの体温です。
黒い線が 37.8 ℃ を指しています。
この体温計、実はいつの間にか製造中止になっていました。
理由は「水俣条約」が発効したから。
実はこの体温計には水銀が使用されており、水銀の利用が「水俣条約」と「水銀汚染防止法」
により管理されることになったため、新しく水銀体温計を製造することが出来なくなりました。
ただし、現在使用している体温計は使い続けても大丈夫なのですが、
使用しなくなった水銀体温計は各自治体の新しい回収ルールに則った廃棄が必要となります。
これからも今持っている体温計を大事に使いたいと思います。
YK