去勢
少し暖かくなってきて、花粉の舞う季節となってきました。
花粉症の私には少し辛い季節で、鼻がムズムズしてまいりました。
ところで先日、初の去勢を見させていただく機会がありました。
馬における去勢は、気性が荒かったり、エネルギーが有り余る馬によく実施されます。
去勢する事で精巣から分泌されるテストステロンの分泌を抑制します。
テストステロンには筋肉増加作用がありますが、首に余計な筋肉がつきすぎることで、可動域が狭くなったりする事があるとされていて、
また、前肢への負荷が大きくなってしまうリスクがあります。
これらのことも、去勢される理由になります。
そして、去勢後の傷口は縫わずにそのまま開放しておきます。
理由としては十分な排液を確保し、治癒を早める為です。
去勢前は右の睾丸(黄矢印)は下に降りてきていますが、左睾丸(白矢印)は少し上方に位置しています。
去勢前には潜在精巣でないことを確認します。
また、去勢後、1日後にはこのような状態です。
消炎剤や抗生物質は1週間程度投薬しています。
今後も経過を注視していきます。
P.S.馬に噛まれた痕が治ってきました!!若さも治癒には大事な要素ですね。
K