石による怪我のリスク
いよいよ冬も本番を迎え、寒い日が続いております。
先日まで、競馬場内の馬場の改修工事が実施されていました。
また、厩務員さんによる馬場の石拾いも行われていました。
小さな石や、砂利ですら、
調教中やレース中の馬にとっては怪我の原因となり得るのです。
馬場の石や砂利を踏むことにより蹄の圧迫、打撲が起こり、
蹄底部に炎症を引き起こすことがあります。
これは「挫跖」と呼ばれます。
外観から蹄の傷を認識することは難しいのですが、
蹄の知覚部と角質部の間に出血が生じていることが多いです。
(参照:馬の解剖アトラス)
調教後に、軽度の跛行(ときに重度)を示し、
蹄に熱感があり、蹄鉗子で挟むと疼痛を示すことが多いです。
削蹄すると血斑が現れることもあります。
自然治癒することが多いですが、蹄底の損傷を避けるために運動を控えることが推奨されます。
また、必要に応じて消炎鎮痛剤の投与も行われます。
小さな石一つでも怪我をもたらすリスクがあるということを忘れてはいけませんね。
馬の安全を守るためにも、馬場のコンデションを整えることはとても重要なことです。
寒さなんてお構いなし!元気な姿に癒されます。
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