馬の歯

馬の歯

馬にも人間のように歯があることは皆さんご存知のことと思います。

 

歯は生きていく上で重要な役割をしていて、餌を消化できるように細かくする役割を担っています。

 

馬の歯の種類としては切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯の4種類です。

 

雌馬には犬歯は生えず、雄と雌で歯の本数が異なります。

雄馬は40から42本で、雌馬は36から38本です。(馬の医学書、p106)

 

また、上顎の前臼歯の最前方に狼歯が生える馬もいます。

生後6ヶ月ほどで狼歯が歯茎から出てくるため、現在では育成牧場などで抜歯されることもよくあります。

狼歯を抜くことで、ハミ受けが改善されることもあるそうです。

 

ただ、馬は人間のように自分で歯の手入れをすることはできません。

馬の歯は上顎と下顎の幅の関係で、上顎の外側と下顎の内側が尖ってしまう構造になっています。

 

それを放置してしまうと、噛み合わせの問題や尖った歯が当たることで口内炎になり、カイバぐいが減ったり、食べこぼしが増える要因になります。

 

それらを防ぐためにも定期的にケアして削っていってあげることが大切です。

 

最近はデンティストと呼ばれる馬の歯の専門の方もおり、

電動の整歯の機器を用いて、馬にできるだけストレスを与えずきれいに整歯をされます。

 

ちなみに、私たちは長さの違う2.3種類の整歯の道具を用いて、実施しています。

 

 

カイバぐいが悪い馬がいた場合は歯が原因の可能性も視野に入れなければなりません。

 

整歯の技術を向上させ、馬の健康に寄り添える獣医師を目指します!

 

 

K

 

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