種子骨の骨折(尖端部の骨折)
馬の近位種子骨は
球節の掌/底側にあるピラミッド型の小さな骨です。
繋靭帯や遠位種子骨靭帯などで管や繋の骨と繋がり、
常に肢にかかる大きな負荷に耐えて 球節の構造を維持しています。
(画像:”Adams’ Lameness in Horse” 4th ed. p83より)
さらに競走中フルギャロップで走ると、球節が地面に接地する程の大きな力がかかります。
このようにして種子骨が骨折することも多いのですが、図のようにいくつかのタイプに分けられます。
血流が悪いことなどから骨折の治癒が難しい部分であり、
また場合によっては球節の構造を維持できなくなって
予後不良という診断になるケースもあります。
中でも競走馬で最も多いのは、尖端部分の骨折(Apical fracture)です。
後肢に起こりやすいです。
予後については、
前肢よりも後肢の方が予後は良く、
内側種子骨の骨折よりも外側の種子骨の方が予後は良く、
また繋靭帯の損傷の有無にも影響されます。
ただしこのタイプでは骨折自体が1/3までの大きさであれば
大きさに関わらず 手術で摘出することにより、一般的には競馬復帰も可能です。
上の写真の馬は、左後肢外側近位種子骨の骨折、
繋靭帯の損傷もありましたが、手術で摘出をしていただき、現在リハビリ中です。
4/21に農水省から「プラスワンプロジェクト」というものが提案されました。
新型コロナウィルス感染拡大に伴う 休業休校により牛乳の消費量が減少していますが、
生乳生産は6月のピークに向けて増加していく時期だそうで、この時期を切り抜けるために
消費者が牛乳やヨーグルトを普段より1本多く買うことで 酪農家さんを助けようという趣旨だそうです。
個人的には昔々の学生時代、北海道から九州まで 全国のNOSAIさんの実習に参加させていただき、
礼儀も何も知らなかった自分を受け入れて丁寧に教えてくださり、現場で診療を見せていただきました。
そして何より毎日私達の食を支えてくださっている皆様には、本当に感謝しかありません。
微力ながらも、自分でも牛乳をガンガン購入・消費していきたいと思います!!
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