プレレポジトリー実施中
当診療所では、現在、1歳馬のプレレポジトリーを実施しています。
詳細については こちら をごらん下さい。
プレレポジトリーを行うことで、外見上ではわからない疾患がみつかることがあります。
例えば
喉頭蓋下嚢胞
胎児期の発生過程の異常によって、喉頭蓋の下に嚢胞ができた状態です。
大きいものですと、嚥下(飲み込み)が困難になり、誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。
内視鏡下での手術で切除でき、予後は良好とされています。
離断性骨軟骨症(OCD)
発育の過程で関節軟骨に壊死がおこり、骨軟骨片が剥離した状態です。
発症しやすい関節、骨の部位は以下の通りです。
・飛節:脛骨中間稜、距骨外側滑車、脛骨内側顆、距骨内側滑車
・球節:第3中手(足)骨遠位背側、第1指(趾)骨近位掌(底)側、第1指(趾)骨近位背側
*カッコ内は後肢での名称
・膝関節:大腿骨外側滑車稜、大腿骨内側滑車稜、膝蓋骨
・肩関節:上腕骨・肩甲骨関節窩
(ただし、肩関節はレポジトリーで撮影されない部位で、ポータブルでは撮影は難しいです。)
通常、関節液の増量による腫れに気が付き、レントゲン検査を行う場合が多いのですが、
腫れなど症状がなく、レポジトリーでみつかることも多いです。
(逆に症状があるのに、レントゲン所見がみられないこともあります。)
一般的に腫れや跛行などの症状がなければ、手術をしなくても競走能力に大きな影響を与える
可能性は低いですので、症状があれば手術を検討します。
とくに飛節のOCDは術後の予後も良いとされていますので、
市場に出すために、症状がなくとも手術を選択することもあります。
今年の市場日程はすでに決定・公表されています(こちら)。
市場に向けての準備のために、プレレポジトリーを活用していただけたらと思います。
また、各市場レポジトリー検査も行っておりますので、お問合せ下さい。
ご連絡はカワタ エクワイン プラクティス 日高まで
Tel:01456−7−8523
E-mail:info@kawata-ep.com
ウォブラー症候群の検査方法を書くと言ったのに…
変更して申し訳ありません。
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