インフルエンザ
そろそろインフルエンザの流行りだす季節ですね。
馬にも「馬インフルエンザ」という病気があります。
これはその名の通り馬にしか感染しない疾病で、「届出伝染病」に指定されています。
そのためこれを発見した獣医師は、都道府県知事に届け出なければいけません。
症状としては、高熱や発咳、鼻汁などの呼吸器症状などが現れますが、対症療法・安静にする、などの処置で、2-3週間で回復するとされています。
ただし感染力が非常に強いため、注意が必要です。
また、感染すると患畜の移動ができなくなることや、蔓延するとレースが中止されることもあり、影響の大きい疾病です。
日本では、1971~1972年に流行。その後長らく発生しませんでしたが、2007~2008年に美浦・栗東トレセン、各地の競馬場で発生が認められました。
2007年8月には、二日間に渡り、中央競馬で開催予定だった全てのレースが中止になりました。
2007、2008年以降、わが国では発生していませんが、アメリカやカナダ、ヨーロッパでは未だ発生しています。
馬インフルエンザのワクチンは1年に2回、5月と11月に行うことが多く、このワクチンプログラムはJRAから推奨されており、助成金も支給されます。
ワクチンが有効とされる期間も決められており、前回接種してからあまり長く開いてしまうと、効果が消失したとされ、出走が認められなくなります。
普段の診療にワクチン接種も加わるため、獣医師にとっては少し忙しい時期です。
人間もワクチンを打って備えなければいけないのですが、病院によってはワクチンがもう品切れのところもあるようですね。
早めに行かなければ…
もちろんメイちゃんもワクチンを打ちます。
「びょうきじゃないのにちゅうしゃされた!!」
ちゃんと我慢しました。えらい。
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