蹄骨の骨折
蹄の中にある蹄骨は、
非常に大きな負荷がかかる運動によって
骨折してしまうことがあります。
X線検査を行い骨折の仕方を判断することで、
7つのタイプに分類することができます。
判断材料の一つとして大事なのが、
骨折線が蹄関節にかかっているかどうかという点です。
関節面の軟骨は一旦損傷してしまうと治癒しないために関節炎が治まらず、
跛行が続いたり 一旦症状が落ち着いても再発するなど、
元のパフォーマンス戻ることは難しいです。
馬の年齢や骨折のタイプにもよりますが、
消炎鎮痛剤の投与や装鉄療法等行いながら、
治癒には半年以上・長いと1年程かかる場合もあります。
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こちらは、追い切り後に突然の跛行を示した競走馬のX線検査画像。
前肢の蹄を負重出来ない程の強い痛みがあり、
X線検査で蹄骨の骨折を確認しました。
こちらは、後肢の蹄骨骨折(遠位種子骨の骨折を併発)を
発症した競走馬のX線画像。
約7ヶ月後のX線検査では
治癒してきているのが確認できます。
最終的には競馬復帰までしました(ただし成績は…)。
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多発する自然災害、
被害に遭われた皆様には 心よりお見舞い申し上げます。
自分の身にもいつ何が起こるかわからないので
出来る備えはしておきたいと思います。
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