レントゲン撮影風景
馬の肢の故障は、前肢に多いとされています。
なのでここ栗東の診療所では、レントゲン検査は前肢が圧倒的に多いです。
ですがたまには、後肢の検査をすることも。
これは右後肢の飛節のレントゲン撮影を行っています。
馬は臆病な動物なので、真後ろに立たれることを嫌がります。
本当ならこのポジションは、あまり立ちたくないところ。
いつでも避けられるようにして、撮ったらさっと逃げます…
飛節を真横から撮ると、こんな感じ。
レントゲンは、どの骨を見るときはどの角度から撮るというのが、基本的に決められています。
撮りたい部分によっては、ちょっと危ないこともしなければいけません…
これは左後肢の後膝を横から撮ったもの。
ここを撮影するときには、撮影用カセッテ(板)を、後肢の付け根に差し込まなければいけません。
内股に触られるのを、馬はとても嫌がります。
嫌がって少しでも動くと画像がぶれてしまい、正しい診断ができなくなってしまいます。
なのでここの撮影をするときには、鎮静をかけてから行います。
鎮静をかけると馬はぼーっとして眠そうになり、よだれを垂らしたりするものもいます。
なんだかかわいそう、と感じる方もいるかもしれませんが、お互いにストレス無く検査するためには、
たまには鎮静も必要だと私は思っています。
ただし、鎮静をかけたからといって安全ではないので要注意!
加減?も忘れてしまっているので、蹴るときは思いっきり蹴ります。
動物相手に100%安全というのは無いのだと、気を引き締めてかからなければいけません。
仕事の邪魔をしてご満悦なメッシ。
ゴロゴロ言ってますが、撫でる場所を間違えると噛んできます。
「油断大敵だニャ!」
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