馬鼻肺炎について
昨日 関東地方ではたくさんの雪が降りました。
今日は晴天で すでに雪もだいぶ溶けていますが、
競馬場や牧場では 今日はレースや調教などできない程
馬場状態が悪くなっている模様です。
明日からも気温がかなり低いそうです。
事故や怪我などないように、また風邪などひかないように、
気をつけないといけませんね!
さて、馬は暑さに比べれば 寒さには強いですが、
それでも寒い時期に人間と同じように 感染症が流行ったりします。
特に冬の寒い時期、育成中の2-3歳の若馬では、
馬鼻肺炎と思われる 発熱や鼻水などの呼吸器症状が見られることがあります。
これは 人間で言えば 帯状疱疹で有名なヘルペスウィルスの仲間、
ウマヘルペスウィルスの感染が原因となって 発症します。
(呼吸器症状の他にも、
妊娠牝馬の流産を引き起こすこともある厄介なウィルスです。)
一度 発症してしまうと ウィルスをやっつける薬はないので、
栄養を取らせて休ませるなどして、回復を待つしかありません。
日当たりが良くて暖かい馬房にしてあげるのも、良いかもしれません。
発熱は2日位すれば おさまることが多いですが、
体温が40℃を超えるなどして 食欲がなくなったり
ツラそうにしている若馬を見ると、かわいそうですね。。。
予防法としては ワクチン接種があり、
12月頃から 月に1度 2-3回の接種が推奨されています。
飛沫感染のほか、
鼻ネジ・飼い桶・人間を手指を介して 他の馬にうつる場合もあります。
きちんと消毒を行う・感染が疑われる馬の 馬房を隔離するなどして、
感染が広がらないように注意しましょう。
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