蹄葉炎について – その2 –
次に、実際の例を 少しご紹介します。
まずは「なんか歩様がおかしいんだけど」ということで、
症状が出てすぐ 相談を受けた乗馬。
両前肢の蹄葉炎が見つかりましたが、早期の発見と治療により
8ヵ月後には画像上も 治癒するまでに至りました。(画像は左前肢のみ。)
次は、かなり前から跛行があったということで、
検査を依頼された競走馬。
蹄葉炎と蹄骨の骨折が 確認されました。
例えばヒトでも 5本あるうちの1本の指で 爪が剥がれただけでも、
相当な痛みが生じます。
馬の肢の構造としては、
人間で言えば “中指1本で立っている つま先立ち”の状態なわけで、
1つの蹄に問題があるということが
どれほど重大なことであるか 容易に想像できるでしょう。
もし何かあれば、お気軽に ご相談ください。
明日からはウマ科学会、そして 間も無く師走に突入です。
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