歯の健康管理
馬の歯は全部で40本(牝馬は犬歯がないため36本)あり、
切歯・犬歯・前臼歯・後臼歯にわけられます。
後臼歯以外は2歳半から5歳にかけて乳歯から永久歯に生え変わります。
たまに飼い葉桶の中に抜けた歯が落ちていたりすることがありますが、
普通は自然と抜けて生え変わります。
ところが乳歯がうまく抜けずに折れてしまったりすると、
口の中を傷つけたり咀嚼ができなくなってしまうため抜歯が必要になります。
また、草食動物である馬の歯は、上顎と下顎の幅が違うことにより完全に噛み合わず、
水平運動で咀嚼を行うことにより上の歯の外側と下の歯の内側が尖ってしまいます。
この尖った歯を「斜歯」と呼び、口の中の粘膜を傷つけてしまったり、
ハミ受けや飼い食いが悪くなるなど様々な悪影響を及ぼすことがあります。
この尖った部分をヤスリで削って整形することが必要になります。
馬の歯は1年間に約3mmくらい伸びるそうです。
野生の馬は長時間草を食べて咀嚼することにより
歯が自然にすり減って問題にはなりませんが、
人間に飼養されている馬たちは野生の馬に比べて
草類を食べる時間も短く、歯が伸びすぎたり変形したりすることも多いのです。
ヒトでも「全身の健康は歯の健康から」といいます。
馬でも同じですね。
年に2-3回は歯の健康チェックをおすすめします。
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