暑さ対策
日々暑さが増してくる今日この頃、
目の周りが黒くなるなど いわゆる夏バテ様のサインが見られる馬も、
見かけるようになってきました。
馬のように筋肉量の多い動物が 激しい運動をするため、
当然のことながら 日々の暑さ対策が重要となります。
・涼しい時間に調教する
・厩舎にミストや扇風機を置く
・運動後 クールダウンをしっかり行なう
・水と電解質をしっかり与える
・獣医さんに補液をしてもらう
などの方法があります。
特に クールダウンについては、
”水をかけて&切って” を何回か繰り返すことと、
股や首にある太い血管を冷やすこと が有効です。
脳への血液は 心臓から首の血管を通って 運ばれるため、
首の部分を冷やすことで、
体温調節中枢である脳を より素早くクールダウンする効果ができるそうです。
他には、タンパク質の量に注意するのも 効果があるとされています。
タンパク質を摂りすぎると、
1. 炭水化物や脂肪に比べて 消化・吸収によって より多くの熱が作られ 発汗量が増える(食事誘発性熱産生)
2. 尿素生成によってオシッコの量が増える
ことから、脱水状態を起こしやすくなってしまいます。
もちろん 体を作ったり調教するのに タンパク質は欠かせない栄養素ですが、
夏バテ気味かな?と思われるような場合は、
タンパク質が多く含まれる ルーサンの量を抑えたり、
穀の量を減らしてみるのも 方法かもしれません。
夏に強い馬・弱い馬と個体差もありますが、
状態が悪化すると 熱中症や、全く汗をかけなくなる “無汗症” になってしまう場合があり、
ここまで悪化すると 体調を立て直すのには 非常に長い時間を要します。
本格的に暑くなる前からしっかりとケアを行なって、
今年の夏も元気で乗り切りましょう!
淡路島から。
橋の向こうには 四国が見えます。
夏ですね。
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