内視鏡検査:呼吸器の検査について
内視鏡検査は、馬の呼吸器や消化器の問題に対して 一般的に行われていて、
ごく短時間で終わる上に 体を傷つけることもなく
それでいて体内の状態を視覚的に確認することができる非常に有益な検査です。
しかし初めての場合 検査自体が不安に感じられたり、
立ち会ったことはあるけど「何をみているのかわからない」という方もいらっしゃるかと思いますので、
このブログで 少し検査の概要を お話ししていきたいと思います。
今日は、喉鳴りや鼻出血の時に行われる 呼吸器の検査についてです。
馬が呼吸する時、空気は鼻から入って 上図の黄色部分を通り、肺に運ばれます。
この黄色部分は、気道と呼ばれる “空気の通り道” です。
喉鳴りや鼻出血などの場合、鼻の穴から入れたスコープで
「空気の通り道に異常があるかどうか」 を検査します。
正常時は このような状態が観察できます。
つまり 検査でこれらの写真と違う部分があれば
そこに問題がある可能性が高いということです。
消化器検査の概要と、個別の疾患については、
また次の機会にお話ししたいと思います。
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