ティルドレン治療の様子
先月、北海道のある牧場で「管骨瘤」の馬に、ティルドレン治療をしました。
写真は「ティルドレン」をゆっくりと患肢の静脈に注射しているところです。
疝痛や血管炎の副作用があるため、時間をかけてゆっくり投与することが重要です。
<ティルドレン Tildren>
・主成分は「チルドロン酸」
・骨疾患治療薬「ビスホスホネート製剤」のひとつ
・骨の再吸収を阻害する作用がある
・Ceva Animal Health (オーストラリアの製薬会社)が作る馬専用薬
当院が提携しているRoss Teizel 先生が、Cevaの顧問獣医をしていることもあり
私たちはこれまでも「ティルドレン」を多くの骨代謝疾患に適用してきました。
<ティルドレンの適応症>
・ナビキュラー病
・背痛(脊椎の変形性関節症)
・飛節内腫
・種子骨炎
・ボーンシスト
・・・その他 多くの骨再形成異常
特に、最近の競馬界では「管骨骨膜炎(ソエ)」や「管骨瘤」といった
” 成長期にみられる骨疾患 ” への治療効果に注目が集まっているようです。
この薬はどのように馬の体に取り込まれて、どのような効果が現れるのか、
次回は「ティルドレンについて」少し掘り下げてみようと思います。
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