心臓のエコー検査について
馬の心臓は、一般的には4歳くらいまで成長をするとされ、
その大きさは「遺伝的な要因」と「トレーニング」に左右されます。
競走馬の世界では「強い馬は心臓が大きい」と言われていますが、
これは、実際に名馬たちが死亡したときに解剖検査(剖検)によって
確認されることもありますが、生前に判断するのは困難とされてきました。
多くの競馬関係者は、馬の心拍数を計ったり、外観から「胸の部分の幅」
をみるなどして、推定してきたのではないでしょうか?
私たちは、フィールドで使用できる最も機能的なエコーを導入し、
心臓のエコー検査を実施しています。基本的な心疾患のほか、
心臓の大きさ(左心室)、心臓の壁の厚さなどを評価します。
この検査は、競走馬を購入する時に遺伝的な心臓サイズを検討したり、
トレーニングの効果を評価したり、繁殖や種馬を選ぶときにも応用できます。
この動画は、競走馬に実施した心エコー検査の一例です。
まだ臨床データが少ない新しい分野ではありますが、
ぜひ一度、愛馬の心臓をチェックしてみませんか?